日記・談義坊 /

総理大臣になると見えなくなるもの


 今日も又、農業新聞コラム【四季】より。2017・12・16掲載分

 総理大臣になると見えなくなるものが三つある。「金、人、国民の顔」。戦前の首相岡田啓介は、戒めを込めて言った▼きょうが忌日の田中角栄さんは、「金」で失脚したが、「人間」と「国民」は見えていた。大蔵大臣就任時の官僚への訓示がそれを物語る。「人間は、やっぱり出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間をそのまま愛せるかどうかなんだ」▼「コンピューター付きブルドーザー」「いま太閤」。異能の宰相は、日中国交正常化、日本列島改造で名を残す。評価は功罪半ばするが、「いま角栄ありせば」、そんな待望論が後を絶たない。政治家の言葉が熱を持ち、今日より明日を信じさせてくれた時代への郷愁だろうか▼四半世紀を経て、いま言葉で大衆を魅了する政治家と言えば、将来の首相候補と目される小泉進次郎氏。奇しくも政界進出は角栄氏と同じ28歳、自民党副幹事長就任も同じ36歳。出自も政治信条も違うが、小泉氏には角栄さんの農業愛を受け継いでほしいものだ▼さて来年度の税制改正大綱が決まったが、安倍首相に「金」や「国民」は見えているか。取りやすい所や人に増税を押し付け、政治献金をしてくれる企業に法人税減税なら、こんな安易な国家運営はない。額に汗した国民の血税に報いる政治やいずこ。

 日本農業新聞のコラム【四季】、時々読ませてもらうのですが、「そうだよね」と共感する文に出会うことがあります。
 転載してブログで紹介するのは、農業新聞なんて多くの方が目にすることないでしょうから、あえて書き写しているのです。
 また、共感できる文章に出会えることを期待して。