日記・談義坊 /

「私曲(しきょく)」と「忖度(そんたく)」


 農業新聞のコラム「四季」を写します。

 「私曲」。不正に私腹を肥やすことをいう。立場を利用して、公のものを私物化するさまが浮かぶ。『使ってみたい武士の日本語』(野火迅著 朝日文庫)で知った。時代小説で見掛けるが、こんな使用例が紹介されている▼「(藩の会計を預かる勘定方は)財政上の私曲を押さえるには最も便宜な位地である」(山本周五郎「花筵」)。早い話、汚職をするなら金庫番を抱き込めと。地位や職権を使い悪巧みをするやからは尽きない▼「森友学園騒動」を見ていると、「私曲」の2文字が浮かぶ。なぜ経営難の法人が小学校建設で認可適当となったのか。なぜ異例の早さで国有地が8割も値引きされたのか。政治家や役人の「私曲」はなかったのか。認可申請の取り下げで済む話ではない▼「忖度」も政治が好きな言葉だろう。他人の気持ちを推し量ることで、「私曲」と一対になりやすい。影響力のある人が決定に直接手を下さずとも、関係者がおもんぱかって事が進むことはありがち▼今日は渦中の人の国会証人喚問。首相や首相夫人という「印籠」の威光はいかほどだったのか。それにひれ伏した者はいないのか。「私曲」と「忖度」の見えざる力学を解き明かさなければ、国民は納得しまい。誰かが埋め戻した疑惑を掘り出す国会の出番である。

 今日、森友学園の籠池理事長の国会証人喚問に一日中観いることでした。真相・真実は藪の中なんでしょうか?「私曲」と「忖度」勉強になりました。