日記・談義坊 /

「みんなのための資本論」って、どんな映画?


 ピケティの「21世紀の資本」よりずっと早く、資本主義の大転換のための処方箋を説いたという経済学者ロバート・ライシュ氏の物語。彼、ロバート・ライシュ氏は、クリントン大統領政権下で労働長官を務めている。
 ヒラリー・クリントンとはオックスフォード大学時代のクラスメート。身長147㎝の彼のアダ名はボブ。ボブはいつも愛車のミニクーパーで現れる。演説用の箱の台を抱えて。

 そのロバート・ライシュがカリフォルニア大学バークレー校で最後の授業を行っている。
 企業や超富裕層は、税金をより少ししか払わず、より手厚い企業助成措置を受けるようになり、公的規制からもどんどん逃れていく。
 この30年間、経済成長による利益のほぼすべてが米国の富裕上位1%のトップ層にわたっているという。
 本来万人にとってうまく機能するはずだった経済活動や民主主義というものを失いつつあり、経済や政府がほんのひと握りの権力ある富裕層のために存在するという危険な事態に直面しているとして、アメリカの急速な格差の拡大に警鐘を鳴らしている。
 富はごく限られた富裕層に集中し、労働者たちは日々の生活に疲弊してきた。1%の富がこの世界を支配する、経済的な格差はなぜ存在し、広がりつつあるのか?若者に語り掛ける、〝変化を起こす者になれ”と。

 「一握りの富裕層だけでなく、誰にとっても良い経済を一緒につくり上げよう」と、訴えて大統領選挙の予備選挙を戦っているのは、民主党のサンダース上院議員(74)である。
 ボブのクラスメートのヒラリーと接戦を繰り広げているってのは、おもしろいですね。
 個人的には、格差是正の信念を曲げず「政治革命」を掲げるサンダース氏に大統領になってほしいものですが、無理でしょうね。
 一方の共和党の予備選、トランプ氏が善戦、ひょっとしたらの観測も出ていますが、まさかですよね。そんなことが起きたら、アメリカの民主主義も終わりでしょう。

 日本でも拡大しつつある格差。この映画で描かれるアメリカとは現れ方が違いますが、それでも社会を分断する大きな問題になりつつあります。
 アメリカどころじゃありません。アベノミクス大丈夫なんでしょうか。安倍さんに騙されないように、勉強もしませんなら。