日記・談義坊 /

原発防災訓練、上甑島の避難支援に参加。


 川内原発再稼働後、過酷事故を想定しての初の避難訓練。
 UPZ圏内の里地区及び上甑地区(江石、中野)の住民を海上輸送で島外避難する訓練を直に体験するために参加することにしました。海上輸送では、下甑島(長浜)を本土と想定して行われるとのこと。
 朝一番の高速船で里に渡り、訓練に備えることでした。
 本土地域と同じように、UPZ圏内(里、上甑の中野、江石)の住民に屋内退避指示の広報が流れたらしい。
 昼食をとっていたら、「里地域、上甑の中野及び江石地域で、1時間あたり20マイクロシーベルトの放射線量が測定されましたので、船舶による島外への避難を行います。あわてずに、中甑港にお集まり下さい」の住民避難指示広報がなされた。
 あらかじめ、事前に乗船名簿が提出されていた、30名程がバスなどで参集。職員による人員点呼が行われたのですが、飛び込みでの乗船はダメってことで、名簿記載の人だけが船に乗ることになりました。私の名前も本庁からの連絡もあって、搭載されていました。

 搬送用の船は、海上自衛隊の多用途支援艦「あまくさ」でありました。1,000トンぐらいの船。自衛艦としては、小さい方らしい。乗員45名で佐世保港を基地に活動しているとのこと。福島への災害派遣として、3カ月救援活動を展開している。
 機関銃も装備されており、軍艦の雰囲気を体感することでした。ただ、船足は遅い。9ノット(時速20㎞ぐらい?)、側を走っていた「フェリーこしき」がすごく速く感じた。

 海上避難訓練に参加して、感じたこと。
 ①海上輸送先は、長浜を本土と想定して行われたわけだが、本土のどこを想定しているのか?
 甑島からの避難は、海上によらなければならず、自主避難も含めて、不安大である。
 ②空間線量率が20µ㏜/hを超えたってことですから、放射性物質が付着していないか調べるスクリーニングも必要だし、除染の必要もあると思われます。島では、どうするのか?
 ③UPZ圏内の住民へのヨウ素剤の配布についても、訓練の中で検討されるべきだったのでは。だれが?いつ?どこで?配布し、服用させるのか。避難後に配布となれば、ヨウ素剤を服用せずに放射性ヨウ素が流れる中、屋外を移動するってことですから、問題です。
 ④避難用服装などについても、事前の連絡も必要かも知れません。簡易なフード付きカッパやジャンバー、帽子、手袋、マスクなど。
 ⑤訓練用の広報・放送だってことで、緊迫感はないのかもしれませんが、もっと検証の必要性があると思いました。
 「基準値以上(20マイクロシーベルト/h)の放射線が検出されました。避難して下さい」では、基準値を超えたことの深刻さ、注意事項が伝わらない。と、感じました。

 過酷事故を想定しようにも、難しいですよね。かねてからの学習が大事です。
 過酷事故のとき、ヒバクせずに避難できるのか?不安であります。