日記・談義坊 /

甑島のよみについて(その2)


里出身のMさんのメールのつづき

Mさんは、甑島の読み方について、本田成親さんの考えを転送してくださったのでした。

*市が寄りどころとしている、平安時代中期の辞書・和名類じゅ抄に「古之木之万」(こしきしま)については、古代の文書では濁りの発音でも濁点を打たない表記がされていたとのこと。

*大きい島は、「しま」と読み「じま」とは読まない。「じま」読みするのは、小さい島だけという主張も事実に反しています。

石垣島、宮古島、西表島、久米島、渡嘉敷島、伊江島、伊平屋島(以上沖縄)、桜島、福江島(福江市のある五島列島の主島)、中通島(これも五島列島の主島)、天草下島、天草上島、さらには、倉橋島、能美島、屋代島、江田島(以上瀬戸内海)、御蔵島、八丈島・・・など、大きくても「じま」読みする島はいくらでもあります。  

県庁OBの下甑出身Mさんの手紙に添えられた資料より

*地名の持つ意義については、、角川日本地名大辞典の刊行の辞や編集のことばが参考になります。地名のよみで悩んだらこの本に頼っております。

・角川日本地名大辞典 46 鹿児島県 角川書店 昭和58年3月

  こしきじま 甑島  薩摩半島西方海上に位置し、北東より南西に細長く並ぶ上甑、中甑、下甑の3島からなる。総称して甑島列島と呼ぶ。

  こしきじまぐん、こしきじまじんしゃ  など

・日本歴史地名体系47巻 鹿児島県の地名 平凡社 平成9年7月

  こしきじまぐん、 こしきじまれっとう、 こしきじま、 こしきじまごう  など

・鹿児島大百科事典 南日本新聞社 昭和56年9月

  こしきじま、 こしきじまのかくれキリシタン、 こしきじまのトシドン  など

*戦前の本ですが、柳田国男編全国昔話記録「甑島昔話集」三省堂 の最初のページには、甑島の地図があり、甑島にコシキジマとふりがながついています。

*ポプラ社椋鳩十全集5「孤島の野犬」は、低学年向けのため、ほとんどの漢字にふりがながあり、「こしき島」の「島」には、「じま」とあります。

 甑島の教育現場でどういった教え方がなされているか気になります。コシキシマを押し付けていないことを信じております。

*離島(日本の島々)のよみは、「日本の島ガイド SHIMADAS シマダス」 (財)日本離島センター が頼りになります。

○鹿児島県の甑島の英語表記は Koshikijima である。例えば、薩摩川内市副市長の知識氏が所長として勤務した甑島土木事務所(当時)は、 Koshikijima Public Works Office   である。

資料提供ありがとうございます。私も、県立図書館にでも詰めて、調べてみませんなら。