日記・談義坊 /

「こしきじま」を取り戻すまで、頑張ろう!


12月定例会、一般質問おおとりで登壇。今回は、甑島の読み方を国土地理院に申請してまで、「こしきじま」から「こしきしま」に訂正しようとしている件について、この問題だけに絞って、市長と教育委員会・教育長に質問しました。

議論はかみ合いませんでした。

「こしきしま」の根拠は、平安時代の辞書・和妙類じゅ抄の古之木之万に「こしきしま」と読み方が注記されていることです。同じ、和名抄では、伊作を伊佐久(イサク)、指宿を以無須崎(イフスキ)、鹿児島は加古志漫(カコシマ)と静音で記されています。

なぜ、甑島だけ、和名抄に忠実にコシキシマなんでしょうか。鹿児島が誇る民俗学者は、相当な回数甑島を訪問されています。新聞記事を見たとき、「おかしい」と思われたそうです。なぜなら「島民の方々も皆こしきじまと言っていたようですから」とのこと。

先生はこう続けておっしゃっています。「地名の伝承は、大事なことです。せめて市議会なりを通して、島民の意見を聞き、評価すべきでした。第一に、コシキシマとは言いにくいですね。和名抄に拠ったとはいえ、何故対面もなく原音を捨て、言いにくい名称にしたのでしょうか。」

「もう一回、島名を巡って議論をし直して、国土地理院に改めて、甑島の再改正届けをすべきでしょうね。」と。

私も、間違った地名情報の提供は、撤回すべきではないかとの思いで、質問したのです。

しかし、しかし、当局の姿勢は、かたくなでした。そう簡単には、撤回は、しないでしょう。

一般質問インターネットで見た方でしょうか、「役所の人は間違いを間違いとせず、正当化しようとするんですね。」とのメールが入っている。「こしきじま」を取り戻すために粘り強く頑張りませんなら。

先日亡くなられた民俗学者の谷川健一氏は、「地名は、日本人の遺産である。幾十世紀となく日本人が大地につけてきた足跡、それが地名である。その足跡を大切にしないということがあるだろうか。」「地名のもっとも重要な点は、その土地にながらく住んできた人たちの共同意識や共同感情が込められている、ということである。それは土地と一帯になった地名への愛着といってよい。」「地名が日本人としての証明や自己確認、つまり日本人のアイデンティティーに不可欠なものである」と、述べている。

こしきじまという呼び方にも、先史時代からの長い歴史や文化が、島に刻まれたものです。人間の営みの足跡が示されているのです。

小さな声で、無視・抹殺されるかもしれませんが、しっこく、訴え続けます。

皆さんのご意見もお聞かせください。よろしくお願いします。