日記・談義坊 /

U君!エリートになっても、人生落ちこぼれたらダメだよね。


 U君、春休みに会ったとき、「通知表、どうだった、見せて」と尋ねたじいさま。「3学期ほとんど学校行っていないから、試験も受けていないし、成績付けられないんだって」と、あっけらかんに、応えたU君。
 3年生になったU君に、「学校いっているの?」と声かけるわけにもいかず「きみは君だから、学校だけが人生じゃないし」と中途半端な話し方になったのでした。うん・・・学校行っているの。どんな心境の変化?「野球をしたいから、学校行っている」勉強はどうでもいいけど、野球だけはしたいんだ。8番レフトで先発にも出してもらえているとのこと。体育館直撃の大飛球を打ったんだと、自慢話も聞きました。守備でトンネル・エラーしたあと仲間に皮肉(?)を言われて頭にきているU君。
 「ドンマイ、ドンマイ」、人生いろいろあるから。3年生、野球終わった後、どうする?仲間は、高校受験に向けて、頑張るんだろうけど、U君、何を目標にしますか?「高校なんて、いかないから」と、強がっているU君、長い人生、やっぱり目標持っていた方が良いと思うよ。
 じいさま、相談役としては、頼りないでしょうが、一人で抱え込んで悩まないで、声に出したが良いよ。

 一年生の時、秋の中学校新人大会でのエピソード・出来事を書いときます。
 珍しく、お父さん、お母さん、弟たち、じいさまと皆で応援に行ったときのことでした。
 ノウアウト1塁、バッターU君であります。お父さんが「U打てよと」檄を飛ばします。U君、やる気満々、バッターボックスへ。ベンチからのサイン、送りバントだったのでしょう。バント旨く決めました。当然、U1塁アウト。その後です。思いきり、グランドの土を蹴飛ばして、憤慨しています。気の弱い、自己主張することはしないUがです。
 「なんで、怒っていたの」って、聞くことでした。
 「お父さんが、打てよと言ったから、絶対ヒット打つ自信があったのに」と。「野球では、チームプレーが大事だから、監督のサインが優先だよ」って、説明しても「絶対ヒット打てる自信あったのに」と納得できないようでした。
 お父さん、お母さんに「3年生の試合出来るだけ観戦に行ってあげてよ」と言うことです。試験では、10点以上を期待することは無理ですが、野球だけは生きがいなんですから。ガンバレ、U君、一点突破、どうにかなるさ。

 今日の、農業新聞・コラム【四季】を転載します。

 人もうらやむキャリアを持つエリートが次々に落ちる。底なしのような不祥事に開いた口がふさがらない▼テレビ局の女性記者に対するセクハラ疑惑で、財務省の事務次官が辞意を表明した。東大法学部を出て熾烈な官僚の出世街道をひた走り、「最高官庁」トップに上り詰めた秀才である。本人は否定するが、証拠のテープが生々しい。官僚の不始末が続き、国民の憤りは安倍政権に向かう▼地方も痛む。出会い系サイトで知り合った女性と金銭を伴う関係があったとして、新潟県知事が辞職願を出した。東大医学部を出て、司法試験にも合格した傑出の頭脳も、“煩悩”には勝てなかった。どんな気持ちで県政に当たってきたか。倫理観の欠如が嘆かわしい▼先頃訪ねた鹿児島で明治の志士たちと、“同じ空気”を吸い、日本のいまを考えた。高志の下級武士が核となってつくり上げた国を、節義なきエリートが汚す。西郷隆盛の『南州翁遺訓』の一節。「節義廉恥を失ひて、国を維持するの道決して有らず」。歴史学者猪飼隆明さんの解説を借りれば、為政者の無節操は国中に伝染する▼鹿児島市の南州墓地入り口に庄内柿の木がある。教えに感銘し遺訓を集めた旧庄内藩の山形県鶴岡市から贈られた。毎年きちんと実がなる。教えを忘れてはなるまい。

 U君、高校行かなくてもいいんだけど、長い人生、生きていく術をどこでか身につける必要はあると思うよ。頑張ろう!