日記・談義坊 /

沖縄慰霊の日


 沖縄慰霊の日追悼式の模様をテレビでみる。沖縄の問題は、頭ではわかっているつもりでも、沖縄で生きている人々の何十分の一も受け止めきつていない。式典で意見発表していた中学生の一言一言に沖縄の歴史と今なお抱えている現実を突き付けられる思いです。辺野古問題も沖縄だけの問題ではないはずです。式典での女子中学生と安倍首相との落差はなんだろう。悶々とする私に美代子さんが農業新聞のコピーを持ってくる。いつものコラム[四季]です。転載しましょう。

農業新聞コラム【四季】2018・6・26掲載分

 その声は力強く、みずみずしく、聞く人たちの心を揺さぶった。20万人超が犠牲になった73年前も、現在も、未来もかけがえのない命。そして平和への決意ー▼沖縄慰霊の日追悼式で中学3年相良倫子さんが発表した「生きる」が頭の中で反響する。6分半の朗読はメモなし、一言一句に魂が乗り移ったかのようだ。「平和とは当たり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きること」「鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。命よ輝け。生きゆく未来に。私は今を、生きていく」。未来とは今なんだと語った14歳の少女に、重い課題を突きつけられた▼目の前に安倍首相が座っていた。どんな思いで聞いたのだろう。首相が読み上げた「平和」が空疎に響いた。相良さんは94歳の曽祖母から戦争の話を聞いた。戦中、理髪店で働き、沖縄戦の軍司令官牛島満中将の散髪をしたこともある。「戦争は人を鬼に変える。絶対にしてはいけない」。地元琉球新報の記事で知った▼その沖縄がさらに亀裂を深める雲行きである。政府は辺野古基地建設へ8月に土砂を投入する計画を進める。がん手術から復帰した翁長知事は、平和宣言で計画撤回への決意を込めた。11月には知事選が▼サムライブルーが第2戦で未来への扉を半分開けた。まだ余談を許さない。