日記・談義坊 /

「ペンタゴン・ペーパーズ」コラム【四季】より


久しぶりに、農業新聞・コラム【四季】を転載します。

 日米首脳会談が始まった。“自国第一”は是正されるのか▼話題の映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」は、政府VS新聞の闘いを描く。ベトナム戦争時の国防総省機密文書の報道を巡る実話に基づく。米国の歴代政権が隠し続けてきた。まず、ニューヨーク・タイムズが機密を暴く連載を始める。同時に政治的圧力が強まる。映画は疑惑を続報するワシントン・ポスト紙の葛藤と決断を追う▼「報道の自由を守るのは報道しかない」と名優トム・ハンクス扮するブラッドリー編集主幹。社主のグラハムは「報道機関が仕えるのは国民。統治者ではない」と応じる。監督はスピルバーグ。記者ばかりでなく政策、印刷、発送など新聞社で働く全ての人々を丹念に撮る。▼同問題を扱った『政府対新聞』(田中豊著、中央新書)を数十年ぶりに読む。敏腕シーハン記者がまぶしい。同問題はやがて、ポスト紙が追求しニクソン大統領が辞任する<ウォーターゲート事件>とも底流で重なる。この事件は「大統領の陰謀」の名で映画にもなった。今、世界の強権的な指導者が報道機関を名指し攻撃する中で、主題が<現在>につながる。「偽ニュースだ」と叫ぶトランプ氏の登場が、スピルバーグに政策を決意させた▼映画は新聞人の矜持(きょうじ)をも改めて問う。

「ペンタゴン・ペーパーズ」私も観に行きませんなら。