日記・談義坊 /

映画鑑賞「リンカーン」


新聞の「映画案内」覧を観ていた娘が「与次郎の映画館、無くなったんだ」と言う。まさかと思い確かめると、与次郎の「東洋シネマ」の表示がありません。無くなったんですかねー。孫とも何回か行ったのに寂しい限りです。

新しく出来た「天文館シネマパラダイス」は、集客今一つだという。連休ぐらいは賑わっているんじゃないかと、覗きに行ってみる。「只今一周年感謝祭開催中」ってわりには、お客少なかったかな。

「602駐車場4時間無料」の看板に釣られて、何か観ることにする。おまけに、駐車場と地下通路で直結しているんです。便利です。

丁度、上映開始時間が都合良く、私の訪館と重なった「リンカーン」を観ることにした。

リンカーンと言えば、「奴隷解放宣言」と「南北戦争」ぐらいは高校の世界史で習っていました。しかし、その内容については深くは知っていません。受験に必要な最小限の知識としての世界史でしかありませんでしたから。

映画では、長引く南北戦争(日本では、この戦争を南北戦争と呼び、それぞれの軍隊を南軍、北軍と言いますが、アメリカでは政府軍と反乱軍と呼ぶそうです。北側政府側からの見方かな)の中、リンカーンの夢でもある≪奴隷解放≫を実現するには、憲法改正が必要であると考え、合衆国憲法修正第十三条を議会で可決しようとする話が、下院議会を舞台に進められています。

下院での賛成討論、反対討論の激しさは、スティーブン・スピルバーグ監督の演出なんでしょうか、差別発言・不穏当発言も堂々と飛び交っていました。

議場外では、20票足りないってことで、敵対する民主党議員の切り崩しが行われます。これがまた、凄まじい。最後の場面での、表決での民主党議員の行動は手に汗握る場面でもありました。議場内の議員だけでなく、傍聴席の人を含めて、息をのむクライマックスシーンです。

それから2カ月後、リンカーンが暗殺されたところで、映画は終わるのですが、

真の奴隷解放は、リンカーンの死後、キング牧師などの運動もあって約100年も掛かって実現されたのです。エイブラハム・リンカーンの政策は息絶えることなく、100年間も続いたことになります。

リンカーンは、もともと奴隷制度に反対であり、奴隷制の廃止を綱領に掲げる共和党から大統領になりました。

世に知られた「奴隷解放宣言」は、実は「すべての」黒人奴隷を解放したわけではなかった。この宣言が対象としたのは「敵」である南部の奴隷だけだったからです。「敵」でない地域の奴隷は解放宣言の対象外だったのです。

また、「奴隷解放宣言は第16代合衆国大統領エイブラハムリンカーンが演説の際に民衆に向けて発した政策です」と習いましたが、実はイギリスに向けられた宣言だったのです。南北戦争において、南部の後ろにはイギリスがいたのです。

奴隷解放宣言は、実質的に外交政策であったため、国内での黒人の人権はうわべばかりで、実が伴っていなかったとも考えられます。だから、リンカーンが宣言してから、実現までに100年も掛かったのでしょう。

映画って良いですね。また、観に行きませんなら。