日記・談義坊 /

クイズ<第5問>地方議会と首長の関係


[問]地方議会と首長の関係に関する次の記述のうち、妥当でないものを1つ選びなさい。

① 地方自治法上、首長は自治体を代表し、広範な行政事務執行権を行使する一方で、議会は議事機関として条例の制定、予算の議決その他の議決事件を処理する権限を有し、それぞれ住民から直接選挙され、直接住民に対し責任を負うこととなっている。

② 議会は、一定の範囲で自治体の意思を決定する議決権のほか、長の行政執行に対する監視の権限を付与されており、議会と首長とは、相互に緊張関係を保ちつつ、民主的で能率的な自治体運営を目指すこととなっている。

③ 議会と首長の対立を調整する精度としては、地方自治法上、再議、不信任決議とと解散、専決処分のほか、首長が行う議員定数に係る条例の提案や政務調査費の支給に係る予算案の作成による牽制がある。

④ 専決処分については、地方自治法にこれを行使できる場合が規定されており、議会においてこれを承認しない場合でも基本的にはその法的効果には影響しないとされているこから、首長がこれを濫用した場合には議会はその政治的責任を追及することになる。

[解説]

①及び②は妥当である。③は妥当でない。

議会と首長との権限調整制度として挙げられるのは、再議、不信任決議と解散及び専決処分であって、議員定数に係る条例の提案や政務調査費の支給に係る予算措置は、事実上首長から議会に対する牽制としては機能するかもしれないが、地方自治法で想定している権限調整制度ではない。

④は妥当である。専決処分の権限を首長が濫用したと考える議会は不承認のほか、議会の審議において首長の政治責任を明らかにし、不信任決議をする方法があるが、専決処分の法的効力を直ちに否定する方法は予定されていない。

[正解] ③

クイズ形式での自治体法務に関する問題は、とりあえず、<第10問>まで、続けます。ネタ不足で一緒に考えるに相応しい問題、なかなか紹介できませんが、頑張りませんなら。