日記・談義坊 /

アンダー・コントロール&カリーナの林檎~チェルノブイリの森~


マルヤガーデンズのガーデンズシネマで2本の映画を連チャンにて鑑賞。

1本目、「アンダー・コントロール」。

2022年の原発撤退に向けて着々と準備が進められているドイツ。そのドイツの現状を、3年の歳月をかけて描いた力作ドキュメンタリー。

莫大な費用と危険な作業を伴い、大量の放射性廃棄物を出す「廃炉」は、言うほど簡単ではなさそうだ。

原子力に詳しくない門外漢の私には、ナレーションもなく、映像だけで描いていく、この映画には、頭が追いついていけない部分もありました。

放射線は目に見えない。原発の中身も我々には見えない。理解するためには“可視化”が必要だと思ったところです。

映画を観ながら、日本の近い将来の姿を思い描くことでした。

廃炉って原発がどんな姿になることなの?

廃炉って、何十年もかかる作業を要するんだ。

地下600mの放射性廃棄物貯蔵庫ってどういう場所なの?

この地下貯蔵庫を300年以上も管理するシステムって可能なの?

原発を造るより廃炉にする作業が事業費(経費)だけでも莫大な金を喰うってことなんだ。と、実感することでした。

原子力という制御不能の巨大な怪物の姿も怖かったけれど、それを作ってしまう人間の業の深さを思い知らされました。

原発の恩恵は50年、後始末は300年以上。ソロバン勘定あいますか?

原発に関わる大事な基本的なことを私たちは知っているようで実は知らない。専門家とか学者も本当は知らないのでは?政治家なんて分かっているはずありませんよね。政治判断なんて絶対信用できません。

2本目の映画、「カリーナの林檎ーチェルノブイリの森ー」。

後で知ったのですが、監督・脚本は今関あきよし氏。今関監督が現地に入り、徹底した取材をもとに作り上げた物語。

チェルノブイリ原発事故から25年たった2011年、映画を公開しようと準備をしているときに、東日本大震災が起きたという。

観る私も、フクシマとダブッて思い描いてしまいます。

ばらばらになった家族がいる。チェルノブイリ近辺の集落にはお年寄りだけで子どもの姿はない。25年後のフクシマ周辺の市町村はどうなっているのでしょう。

この物語の流れ。

「なぜ、おかあさんは病気になったの?」

「ホイニキからちょっとはなれたところに、チェルノブイリというところがあってね。その森に、わるい魔法つかいのお城があるの。わるい魔法使いが、毒をまきちらしているのよ」

ベラルーシに住む少女、カリーナは、自分の甲状腺癌の手術が無事済むと、病に倒れたママとおばあちゃんのため、悪魔のお城があるというチェルイノブイリへ一人旅立つ。

魔法つかいにあって、たのむんだ。

「病気になって、くるしんでいる人がたくさんいる。自分の家にすめなくなって、かなしんでいる人がたくさんいる。家族がばらばらになって、さみしいおもいをしている人がたくさんいる。だから、おねがい。もう、毒をまきちらすのはやめて!」って。

これは、カリーナのものがたりですが、現にフクシマのものがたりでもあります。

25年後、私は、知らされることはないでしょうが、フクシマの近くの自治体・集落での物語のような気がします。

映画って、いいですね。